コミュニケーションにおいて言語をうまく使える様になるのはもちろん大事だけど、それ以上に大事なのはエッセンス。
英語圏の人とコミュニケーションをとる際に、英語をうまく使えることはプラスに働くが、エッセンスがトンチンカンだと、やっぱり理解されない(できない)。
当然と言えば当然なんだけど、これが分かっていない人が多い。
日本人同士で日本語を使ってコミュニケーションをとるときだって一緒なんだ。
みんなも経験したことないかな?
同じ日本語を使っているはずなのに、理解できない(されない)ってこと。
例えばこんなやりとり。
上司A「Bさ、なんで今日の会社の飲み会に参加しないの?なんか予定あるの?」
部下B「参加したくないから参加しません。予定はないです…」
A 「参加しないとダメだよ。予定がないならなおさら。」
B「(意味わかんね)…」
よくあるやりとりだと思う。
Aは、時間外であっても会社の飲み会には出席しなければいけない、と考えており且つ他の人もそうすべきだと信じている。もっと分かり易く言うと、会社行事とプライベートを比較したとき、時間外であっても会社行事にプライオリティーがあると考え、それは他人であっても同じだと主張していることになる。
この"ちぐはぐさ"を感じ取れるだろうか。
先ず前提として、時間外ということは業務外ということになる。それは同時に上司の指示下から外れることを意味している。
上司の指示下から外れる以上、時間外に指示されたところで応じる必要はないし、ましてや個人の選択にケチをつけるのはナンセンスだ。
自分がそう思うなら勝手にそうすればいいだけのことで、他人を巻き込む必要はどこにもない。
こうしたトンチンカンなエッセンスは言語を問わずコミュニケーションを阻害する。
逆に、言語の使い方がイマイチであってもこのエッセンスの部分の論理性が担保されているなら、コミュニケーションは比較的スムーズに行える。
僕たちが最も磨く必要があるのはこのエッセンスだ。